れさくのブログ

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虫退治はいつでもいいけど幽霊は金曜に退治してはいけない理由

   

obake_hei-thumbnail2[1]虫退治と幽霊退治って何の話でしょう?
プログラムの話です。

開発していると、いろいろ問題も起きます。

一番わかりやすいのは「バグ」ですね。
プログラムとか詳しくない人でも、それがどんなものかなんとなく想像つくとおもいます。

バグ。
虫。
バグズライフ。
それはプログラムのミス。
「コードのここが間違ってる」と明示することができて、
その間違いによって「こんなエラーが出てる」と確認することが可能です。
「原因」がはっきりしているので、「修正」も可能です。
これが「バグ」です。

じゃあ「幽霊」ってなんでしょう?
これはれさくのIT造語です。
正確には私に対して「それ気のせいだよ」的な意味で使った人がいたのですが、
それをヒントにして、私はそれを「気のせいだけでは終わらせられないモノ」として体系化したものです。

プログラム開発の現場で「バグが出た!」と言えば、
「これか!」「早く原因特定して直せ!」となります。
とてもシンプルです。

じゃあプログラム開発の現場で「幽霊が出た!」と言ったら?

開発現場でなくても日常生活に置き換えて考えてもいいかもしれません。

私が突然「幽霊が出た!」って言ったらどうなるでしょう?

「気のせいじゃない?」って言われるかもしれないし、
「(コイツついにおかしくなったか・・・)」って思われるかもしれないし、
「やっぱり出ましたか。」って恐怖の一夜が明けた宿屋の女将みたいなセリフで同意されるかもしれません。

私が故意に嘘をついたのではない限り、「幽霊」が出る条件はこんな感じです。

・なにか様子がおかしい、変だ
・怖い
・気づく人もいる
・気付かない人もいる
・信じる人がいる
・信じない人もいる
・いると証明できない
・いないとも証明できない
・違和感に対するジャッジが十人十色
・バッドエンドが待ち受けている(それが幽霊のせいであってもなくても)

開発の現場で「幽霊」が出る条件も同じです。

・なにか様子がおかしい、変だ
→あれ?普段10件くらい表示されてるのに急に1件しか表示されなくなった・・・でも10件表示される時もある・・・

・怖い
→障害?!クレーム?!表示数減少=売上減少?!責任問題?!

・気づく人もいる
→「明らかにこれおかしいよね・・・」

・気付かない人もいる
→「カテゴリごとに細分化したんだから見た目の表示件数減るのは自然ないんじゃない?」

・信じる人がいる
→「おまえのバグだ直せやゴルァ」

・信じない人もいる
→「これ裏側でバッチ走ってるからタイミングによってそもそもの件数が0になることもあるよ」

・いると証明できない
→「どう見てもコードは間違ってない」「再現できる時とできない時がある・・・」「バッチのせいかなあ・・・」

・いないとも証明できない
→「でも普段と違うのは間違いない」「でもカテゴリ細分化のための見た目が原因かも」「バッチのせいじゃないかも・・・」

・違和感に対するジャッジが十人十色
→「技術的にバグはないならこのままGo!」「いや見た目的に問題だからNG!」「バッチも細分化も仕様通りなんでしょ?じゃあGo!」「いや売上に影響しそうだからNG!」

・バッドエンドが待ち受けている(それが幽霊のせいであってもなくても)
→Go!ルート:原因も理由も因果関係も不明だけど「なにか様子がおかしい、変だ」には間違いなかったので、ユーザビリティーが悪化して売上が激減しました・・・
→NG!ルート:リリース見送ってこれまでの開発が無駄になりました。新機能が追加できなかったのでユーザビリティーが悪化して売上が激減しました・・・

さてどうしましょう?
あなたが「幽霊」を発見してしまった場合、「退治」しない限り、必ずバッドエンドルートに入ってしまいます。
でもどうやって退治するのでしょう?退治するためには「証明」して、まわりの人を信じさせて巻き込まなければなりません。

幽霊を証明する方法

証明する方法はないのですから、「結果」を見せつけるしかありません。

・なにか様子がおかしい、変だ

・バッドエンドが待ち受けている(それが幽霊のせいであってもなくても)

であるならば、「バッドエンド」という「結果」を見せつけるしかないのです。

A「幽霊?あははは、そんなのいるわけねーじゃん!」

翌朝、変わり果てたAの姿が!

であるならば、Aの死体をみんなに見せるしかないのです。
嫌ですねえ。
でも仕方ありません。
そうすることで、関係者全員が自分のこととして真剣に「幽霊」に取り組んでくれるからです。
Aには犠牲になってもらいましょう。

となると重要なのはタイミングです。

例えば金曜の夕方に「変わり果てたAの姿が!」だと
関係者は土日悶々と過ごす事になります。
バグなのか仕様なのか、あるいは技術以外のジャッジが必要なのか・・・
でも土日はみんな休んでる。
バグなら緊急招集かけられるけど、幽霊ーつまり「問題か問題でないのか」すら分からない状態では、緊急招集もためらいます。
でも「なにか様子がおかしい、変だ」であるとに変わりはないから、「なにか」は現在進行形。
月曜朝の売上報告が楽しみですね。

つまり土日ずっとAの死体が転がっている状態。

嫌ですよね。

なので第一発見者であるあなたは、「変わり果てたAの姿」を月曜に見つける必要があります。
たとえ金曜夕方に「幽霊」を見ても、「変わり果てたAの姿」は見つけてはならないのです。

念のためですが、これは「問題のもみ消し「や「見て見ぬ振り」ではないことに注意が必要です。

「問題」や「バグ」なら速攻で報告して調査修正が必要です。
金曜であろうといつであろうと。(むしろ金曜ならなおさらですね)
「問題のもみ消し「や「見て見ぬ振り」はしてはいけません。

ここで取り上げているのは「問題」や「バグ」ではなく「幽霊」であることを忘れないでください。

金曜夕方に「幽霊を見た」と報告しないで下さい。
月曜になってから「変わり果てたAの姿」を見つけたことにしてください。

いつか、あなたと一緒に幽霊が見えて戦える仲間が見つかりますように。

 - その他の開発

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