マクドナルドはかつてディズニーランドだった

2016/02/23

きっとネット上ではボコボコに叩かれるんだろうなあ。

まず最初に「一度叩かれ役になったものは何をしても叩かれる」というネットの特性を指摘した上で、マクドナルドがなぜこんな苦境に陥ったのかを考えてみた。

そもそも自分、マクドナルドには数か月に一度行くか行かないかだけど、その時の記憶を掘り起こしてみる。

まず最初の強烈な印象は「敗北感」。
「マックに入ってしまった」という感覚。
「俺って駄目だな」という感情。
これが「一度叩かれ役になったものは何をしても叩かれる」というムードによるものなのか、客層によるものなのか、よく分からない。
たぶん両方。

そしてマクドナルドは、暗い。
いつからかは知らないけど、壁や天井のデザインが黒基調になってる気がする。
照明もいつからあんなに暗くなったんだろう？
店員さんの制服も、黒や紺のイメージ。

とにかく暗い。

昔のマクドナルドは、とにかく明るかった気がする。

いろいろ思い出補正が入ってるだろうという前提で列挙すると

・壁や天井は白かった気がする
・照明が明るかった気がする
・店員さんの制服は白ベースだった気がする
・おいしい笑顔♪マクドナルド♪のCMソングが元気に流れてた気がする
・ドナルドの存在感があった気がする
・ハンバーグラーとかその他のキャラもいっぱいいた気がする

そう。
なんかそうだった気がする。

ハンバーガーの味がどうこうとか、値段が高いとか安いとかではなく、

「マクドナルドは明るかった」のだ。

さらに思い出してみる。

子供にとってマクドナルドという存在は、特別だった。
子供版高級レストラン。
いや、遊園地だ。

マクドナルドはディズニーランドだった。

決して大げさな例えではない。
70年代から80年代の子供にとって、それくらい圧倒的な存在だった。

もしかすると今のマクドナルドの黒を基調としたイメージは、子供のイメージを脱するという意図があったのではないだろうか？
「マクドナルドは大人のお店ですよ」という意思表示。

しかし当時子供だった大人たちは思う。
「マクドナルドって暗いよね」と。

言うまでもなくこれは私個人の印象であり、他の人は違うかも知れない。

それでももしこの仮説が当たらずとも遠からず、と思われるなら、
まずは「明るく」してみるのもいいかもしれない。
メニューとか価格とかはとりあえずいじらないで。

・壁や天井を白くしてみる
・照明を明るくしてみる
・店員さんの制服を白ベースにしてみる
・おいしい笑顔♪マクドナルド♪のCMソング復活させてみる
・ドナルドを前面に出す
・ハンバーグラーとかその他のキャラどんどん出してみる