イスラム国事件と食品異物混入とインターネットを考える

これ、好きなお菓子の一つです。
１袋に１個入ってます。

それが２個入ってたことがあります。
何だかもう無理矢理２個入ってるから袋が大変なことになってます。

本来入っているべきものが多く入っているから、異物混入じゃなくて「同物混入」とでも呼ぶのかな。

１個多いのでラッキー事案でした。

（その代わり箱全体で１袋足りないというオチも考えられますが）

という訳で異物混入騒ぎが少し落ち着いた感もある今日この頃ですが、何だか賑やかというか窮屈と言うか、そんな世界になりました。

あれは結局なんだったのでしょう。

お菓子に何か変なモノが入っていた場合、その写真をtwitterなどのSNSにアップするのはOK？NG？

「営業妨害だからやめろ」
「事実をツイートしてるだけだ。何が悪い。」
「少しくらい異物が入ってても仕方ないよ」
「昔はこれくらい普通だった」
「積極的にSNSに上げて企業に注意喚起すべき」
「個人の軽いつぶやきに目くじら立て過ぎ」

議論はだいたいこんな感じだったと記憶しています。

アナログで考えてみましょう。

友人同士の会話とか、居酒屋で飲む時の話題にするのはどうでしょう？
別に問題なさそうです。
これをいちいち取り締まっていたら、恐怖政治です。

ではそれを数千枚の紙に印刷してそこらじゅうの電柱に貼って回るのはどうでしょう？
恐らく営業妨害に問われます。
明らかにやりすぎ。

そして、twitterなどのSNSにアップする行為は後者になってしまいます。

たとえ本人にその意識がなくても。
数千枚のチラシなんて比じゃありません。
ワンクリックで一瞬で全世界に広がります。

本人にそんな影響力が無くても、SNSの力でどんどん広がります。

お菓子に変なものが入っていたら、普通にメーカーに連絡して、普通に対応してもらって、普通に補償してもらう。
それだけでいいと思います。
何となくツイートしたくなる気持ちも分からなくはないのですが、そんな時は

「それを写真に撮って悪口添えて数千枚の紙に印刷して電柱に貼って回ろうとまで思うか？」

と自分自身に問いかければいいのかもしれません。

・・・・・・・・・・・・・・・。
・・・・・・・。
・・・・。

という訳でイスラム国事件です。

日本人二人が誘拐されて身代金を要求された事件。
うち一名が殺害されたと日本政府も認識して、未だ継続中です。

最初の動画が公開されると、それを茶化した「ISISクソコラグランプリ」がtwitterを中心に盛り上がりました。

私はパロディや風刺が好きで好きでたまりませんが、これは全く笑えません。

どこが面白いか分からないし、不謹慎だし、相手の痛みが分かってないし、圧倒的な想像力の欠如を感じます。

そのコラを印刷して封筒に入れてISISに手渡せますか？

人質の家族に見せられますか？

そういう想像力。

「ネットが世界を変える」と夢のように言われたのは昔の時代。

ネットはただのインフラであって、世界を変えるのは人間です。

想像力、発想力。

それがあって初めて、インターネットは正しく、楽しく、機能するのです。